シーシャの歴史

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ここで少し豆知識に入るよ。「おいおい。過去のことは掘り返さないでくれ」って感じに、恋人の痴話喧嘩なみに嫌気がさした人は読み飛ばしてくれてもいいけど。少しシーシャについて勉強したい気になったら読んでみてくれよ。きっと悪い気分にはならないから。

今日のカイロのカフェでは、エジプシャンたちがみんなでシーシャを吸いながら、世間話をたのしんでいる。それが日常の風景だ。ではどうして、そのようになったのか、そのルーツをみてみよう。


・発祥(古代)
シーシャというとエジプトというイメージがある。
そのとうり、 今のいろいろな種類があるフツーツ・フレーバー・タバコはエジプト発祥(1980年代末〜)だ。甘い水たばこということになると詳しいことはわからなくなり、記録上は1873年のものが最古らしい。そして 器具そのものの詳しい起源もわからないんだ。ただ、水を通して煙を吸う文化はさまざまな地域で古くからあった。シーシャの原型みたいな物は、大まかには世界各地の水煙具を使っている地域で生まれた思われている。ココナツの実をくりぬき水をいれ、葦をパイプ代わりにした
のが始まりとか。ココナツの代わりにかぼちゃを使うこともあったそうだ。


・発展(中世)
そのようなものがアラビア人やペルシア人によって、ココナツの代わりにガラスや陶磁器が使われるようになり、ペルシアではカリヤン(水がめの意)、他ではシーシャ(Sisa)、フッカ(丸い壷の意)、トルコではナルギネ(ココナツの実の意)など
と呼ばれて広まりはじめた。
そして500年ほど前のトルコでおおむね今のシーシャの形になったんだ。
1492年にコロンブスがアメリカ大陸との航路を発見し、アメリカのタバコがヨーロッパやアジア、アラブにもたらされたことも、この時期に器具としてのシーシャがおおむね完成された大きな要因だと思われる。
トルコ帝国のイスタンブールでは、喫煙道具というより、骨董品に近い感じで親しまれていた。トルコの工芸品を見るとみんなきんきらきんだろ?あんな感じだよ。ボトルに金細工を施してみたり。庶民の楽しみというよりは、喫茶店や裕福な家で使われる、なかば贅沢品みたいな扱いだったそうだ。


・メディアと普及(近代〜近現代)
シーシャの煙が甘くなったのはいつのころなのか?詳しいことはわからないが1873年にアメリカのリッチモンドのタバコ会社がタバコに砂糖や甘草やラム酒などをまぜて香り付けしたのが、記録上は甘い香りの水たばこの始まりといわれている。ただ、ヨーロッパにたばこが広く普及したころには、たばこの葉に何らかの香料をまぜるという行為は行われていたともいう。
トルコのナルギレは19世紀のエリート女性の間で爆発的に人気がでたんだ。そして、20世紀のはじめ、メディアの普及とともに雑誌に写る女性モデルとともにナルギレが紹介されて、ポピュラーなものになったんだ。
でも、20世紀半ばになると、シーシャのニコチンやらタールがあまり芳しくないとかいわれはじめて、少しずつすたれていった。


・フルーツフレーバー(現代)
少し 以前のトルコでは、水タバコといえば、おじさんたちが街の小さなカフェでおしゃべりしながら日がな一日楽しむものというような、しぶい感じのものだった。しかし、1980年代末にエジプトで発明されたフルーツ・フレーバーが大ヒットし、いままで喫煙しなかった若い女性層にも人気が出始めた。また 研究が進んでシーシャのニコチンやタールが少ないという声も、あがってきた。それでまた人気が沸騰ってわけさ。

どうだい?未来像が見えてきただろ?
シーシャはこれからくるね!


関連
山田寅次郎 トルコと日本の親善功労者
アッバース1世 シーシャの瓶によく書かれているおじさん
タバコと塩の博物リポート 水煙具が展示されている  

参考文献
季刊アラブ2005年 No113 (日本アラブ協会発行)
TOBACO No.26「エジプトたばこ見聞紀」(TASCたばこ総合研究センター)

談別冊 shikohin world tobacco たばこ(TASCたばこ総合研究センター)
その他

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