右の写真みてみてよ。彼が山田寅次郎だ。かたわらに小さな水パイプ(トルコだからナルギネ)が写っているのがわかるね。彼は民間の日本人としては始めてトルコの外務省を正式に尋ねた人なんだ。 彼がイスラム世界に身を投じるきっかけになったのは、この写真が撮影される14年前の1890年(明治23年)のある事件がきっかけだった。 明治天皇に親善訪問するために来日したトルコ軍艦「エルトゥールル号」がトルコへ帰る途中、台風に遭遇した。
そしてついに和歌山県串本沖で座礁事故を起こしたんだ。 当時新聞記者だった山田虎次郎はこの事件を知って、5000円(当時の感覚で1億円近い)義援金を集めてトルコに直接渡航したんだ。その後彼は事故の犠牲者の家族のために12年ほどトルコで活動しながら日本文化をトルコに広めていったんだって。 ちなみに、あの有名なトプカプ宮殿には山田虎次郎がトルコにわたったさいお土産として持って行った日本の鎧と刀が今でも展示しているよ! 大事故の話もトルコの教科書に載ってるくらい有名な話だし、山田寅次郎もNHKのBSで特集がくまれるくらい立派な人なんだよ。 日本のイスラム世界の草分けはこんな風に始まったんだ。 ツイート |
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